2013.06.02 Sunday
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千里の道も一歩から。「人生是皆投資」らいふ。
資産が減ってるのではないかと思わせる小市民の投資ブログ。
時事物の一冊かと思い、一度は素通りしたこの本。
著者の略歴、ゴールドマンサックスから自分の会社を立ち上げた事に惹かれて読んでみました。
なかなか面白かったですね。
ウォール街で仕事をし、拝金主義に嫌気が差して自分の会社を立ち上げた著者。
日本企業のカリスマ的指導者的な考え方、倫理観を持ち和を重んじ、消費者の為の商品を作るということが、企業の基本であり、日本はウォール街の真似をする必要は無いとします。
自分がウォール街で体験し感じたことに関する文章は読ませますし、著者自身ちょっと日本びいきかといっていますが、その体験から出たことですので説得力はあります。
最後の方の文化論・倫理的なことに関する文章は、あまり深いことは感じません。
が、そこはそれ専門の著書にまかせて、あくまで金融の世界の経験からと捉えて読むと良いと思います。
これから進むべき世界は、収縮均衡点を見つけて、身の丈にあった生活を求めること。
そういう提案は、確かにそうだと思いますが、はたしてみんなに受け入れてもらうことが出来るか。
耳の痛い話かもしれませんが、日本国民も今までみたいに「あれもこれも」して欲しい・したいと考えるのは難しいと思うべきでしょう。
著者の経験に基づく、経営する会社の基本方針などが感じられて良かったですね。
他の著作も読んでみようかなと思いました。
はたして、自分のボスもこれだけの信念を持ってやってもらっているのか・・・。